人工内耳は、医療機器です。
補聴器では、効果が得られなくて、原因が内耳にある難聴者に対して医師が適応と認めた場合、人工内耳埋め込み手術をします。平成6年から埋め込み手術の健康保険が適用されるようになっています(身体障害者障害等級による)。自立支援医療制度、高額医療費制度の対象となりますが、所得や治療状況、お住まいの各市町村自治体によって異なります。
人工内耳は、内耳に埋め込まれた電極を使って聴神経を電気的に刺激し、音の情報を中枢に届ける装置です。
蝸牛の大きさは、大人になっても変わらないので、難聴児童も手術が可能です。手術から約3週間までの間に、「音入れ」をします。スピーチプロセッサをコンピューターにつなぎ、それぞれの電極を刺激するための情報を決めていくことを「マッピング」と言いますがこのマッピングは1人1人違います。補聴器の調整も1人1人違うのと同じです。
音を入れたばかりの頃は、脳が言葉として感知できないので、正確な情報処理能力を磨くために聴覚中枢神経の刺激を与えるリハビリが必要になるようです。